貧乏おじさんの話

パート従業員おじさんの雑記 人生大変なんです。

おっかさん ヤバイんです その21

病院に着き、まず先生との面談で胆管炎の詳しい説明を受けたんですが、あまりのショックで全身の震えが止まらないんです。抗生物質で胆管炎が治っても十二指腸から菌が入り込んで再び胆管炎になることが多く、もし抗生物質が効かなかったら死に関わると。さらに膵臓の癌が入り口を塞ぎ胆汁を止めている状態なので食事を止めること。食事を止めても大丈夫と言うことなんですが、体力が無くなって動けなくなると。もう涙が止まらないんです。おっかさんの状態を聞くと、胆管炎の影響で黄疸が出ていて意識ももうろうとしていると。

 

一通り説明を受けておっかさんとの面会です。前日におじさんがヘアカットの予約を入れて今朝カットをしたのでさっぱり短くなって可愛くなっているんです。ちょうど寝ていて看護師さんが起こしたんですが、先生が言う通り意識がもうろうとして、おじさんを認識できないんです。耳の聞こえも認知症も相当進んでいるようなんです。おじさんはホワイトボードに名前を書いて見せたら、やっと分かったみたいですが、ボ~としているんです。この前おっかさんのお花友達が持って来たお花の飾り物を見せたら、やっと声を出してどうしたのって聞いたので、またホワイトボードに書いて見せて理解したようなんです。それと2ヶ月前からおじさんが定期的に買って来たユリの花を毎日嬉しそうに見ていたので、写真を撮ってそれを持って来たので見せたんです。そこで初めてニコニコして嬉しそうに笑みを浮かべたんです。

 

その後は何を言っても反応はなく眠りについたんです。おじさんはいつも通り足のマッサージしてあげて、後はず~と手を握っていたんです。看護師さんがやって来て、トイレの後抱き着いてきて、多分息子さんと間違えたんじゃないと言われたんです。おじさんは何時もベッドに座らせるとき抱いてそ~と座らせてからそ~と枕に頭を下ろしていたので無意識に抱き着いたと思うんです。時間になり、おじさんはおっかさんの腕をおじさんの肩に回し、そ~と抱いたんです。おじさんず~と涙が止まらず、横で看護師さんも涙を流しているんです。抗生物質が効いて安定したら家に連れて帰るので暫くの別れですが、、、、