貧乏おじさんの話

パート従業員おじさんの雑記 人生大変なんです。

怖い話

仕事が終わり車に乗ってあと数十メートルで家に着くところで、

人が大勢集まっているんです。

その中には警察官や救急隊の姿もあって、

パトカー、救急車、消防車も来ているんです。

道を塞いでいますので迂回して家に車を停めて、

現場に行ってみたんです。

 

現場では酸素ボンベを背負った救急隊員3,4人がいますが火が出ている気配はなく、消防車ははしごを伸ばして2階の窓に付けているんです。

想像ですけど2階に人がいて玄関にはカギが掛かっているため、はしご車を使って2階から突入。

救急隊はガス漏れか何かで酸素ボンベを背負っているのではないかと。

 

近所の顔見知りの家ですから想像で終らす訳にはいきませんので、どうしたのか聞いてみたんです。

すると、隣の家の人がここ数日顔も見ないし新聞が溜まっているので、警察に連絡したとのことなんです。

暫くすると救急隊がブルーシートに覆われたストレッチャーを運び出したんです。

 

ここの住人は独身の男性で数年前に両親を亡くし一人で住んでいたんです。既に定年退職したようなので60後半と思うんです。

よく近所を掃除していたのを見かけましたので引きこもりではなく、近所の真面目そうなおじさんだったんです。

複雑な家庭の事情があって身内はいないと思うんです。

ですからあの日以来、家に誰かが来た気配はなく草は伸び放題なんです。